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イラク人道復興支援活動に派遣される自衛官を激励する決議(案)反対討論 |
議員発議案第10号 イラク人道復興支援活動に派遣される自衛官を激励する決議(案)に反対する立場から討論を行います。 都城は昔から軍の駐屯地がありまた、軍馬や木刀、大弓の産地でもあります。特別攻撃隊の基地もありました。毎年行われる特攻戦没者慰霊祭にも欠かさず参加しています。 危険なことに立ち向かう者に対して、その無事帰宅・帰国を願うことは、人間の尋常な心の流れとして当然のことであります。 また、この決議(案)には、「エネルギー供給の大半を中東に依存している我が国にとって、イラクの一日も早い復興が強く望まれる」とあります。イラク国民が多くの血を流していることに、嘆息することなく、一顧だにしないことは、我が国の利益を優先する本音が見え透いています。憲法前文で「名誉ある地位を占めたい」と誓った品格ある国家として恥ずべきことではないでしょうか。 もともとこの戦争は、大義のない戦争でした。核兵器や、生物兵器など大量破壊兵器を持っているという前提のもとに引き起こされたこの戦争は、今となっては、イラク国内に大量破壊兵器は存在しないことをアメリカの調査団自らが発表しています。パウエル前国務長官ですら、ABCテレビのインタビューで、フセイン政権打倒の軍事攻撃を正当化した、2003年2月の国連安全保障理事会での演説について、人生の「汚点」だとまで語り、自らを恥じています。 そもそも、自衛隊をイラクに派遣させるという2003年7月26日に成立した「イラク復興支援特別措置法」は、国論を2分した政治の産物であります。憲法にも抵触するおそれがあるにもかかわらず、自衛隊の多国籍軍参加を強行したことは、法治国家として許されるものではありません。 同じように政治の誤りを、今、自衛隊隊員に負わせてはなりません。 もう一度申し上げます。政治の誤りを、今、自衛隊隊員に負わせてはなりません。 以上、議員みなさまの積極的な、ご賛同を切にお願いし、社民党県議団を代表して反対討論といたします。 |
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