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2003年9月定例議会 副知事人事案件に対する反対討論 2003年9月19日

議案20号について、2人副知事制反対の立場から社民党県議団を代表し討論します。安藤知事は、先の知事選挙で「民間の女性副知事」や松形長期県政を徹底批判した県政透明化宣言等の4つの柱、10の宣言等の公約を掲げ当選されました。
 そして、知事は、当選直後の記者会見で突如として2人副知事制を表明され、又、選挙で汗をかいた人は替わってもらうと報復人事を宣言され多くの県民に大きな衝撃を与えました。
 各会派の代表質問一般質問において、更には本日の議案に対する質疑においても、2人副知事制の必要性について答えておられないのであります。この間ほとんどの会派が1人制が妥当であるとの意見表明がされたのでありますが、知事は本義案の提案に当たっても2人副知事制を実現したいとの強い意欲を示しておられるのであります。
 2人副知事制は、知事の公約とも大きく関わる問題でありますが、知事の公約の認識が多くの県民に不信や疑問を呈しています。それは、選挙前の松形県政の徹底批判から評価への転換やリゾート振興基金の容認、スカイネット航空への補助金は適切だったとの発言、更には、綾の鉄塔問題で県民の面会拒否等の一連の発言や行動は、まさに公約を撤回されたに等しいと思うのであります。
 こうみてまいりますと、2人副知事制についても「今後、議会の皆さんと協議したい」と言われても、にわかには同意できないのであります。

これまで議論があったように一期四年間で一億数千万円の新たな経費が必要となります。それ以上に大きな問題となるのが男女間の差別です。
知事は、県下を廻り県民のみなさんの生の意見を聞いて、生活に直結する民間、女性の副知事の必要性を感じたと答弁されています。しかし一方では、県政は一時の停滞も許されないので、今回男性を提案するとも述べておられます。女性一人だったら停滞するのかと考えてしまいます。女性副知事を登用するには男性とのペアでなければならないとの考えそのものが差別であります。

性別にこだわっているのではありません。一人副知事ということが明確になり、男性、女性どちらでも副知事として適任者であれば私達は賛成します。
知事の答弁で明らかになった二人副知事制を前提とした今回の人事案件については極めて残念ではありますが反対せざるを得ません。
以上、反対の理由を明らかにし、討論を終わります。


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