- 環境農林水産常任委員会県外調査(2008年8月20日から22日)
神奈川県秦野市で工場式野菜生産システムを導入している「グランパファーム秦野梶v、東京都大田市場、三重県のシャープ亀山工場などを調査しました。
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- グランパファーム秦野鰍ヘ、建設業者3社と不動産会社1社の出資で設立され各社2名づつ(合計8名)出向しており、農業には全く縁のない素人集団での出発で農地取得が難しかった。地元農家との共同出資子会社設立でクリアできた。遊休農地対策として地元から協力を得られた。初期投資6億円を14〜15年かけて回収予定。年商2億〜2億5千万円。しかし燃油高騰が打撃。今後は農家に対してフランチャイズ展開をしていきたい。農地法や制度融資が現状に合わないので改善して欲しい、などの現場の声を聞くことができました。発芽、育苗、栽培と土を使わない水耕栽培の方法なので虫が付きにくく農薬をほとんど使用せずに出荷できるとのことです。
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- 東京都中央卸売市場大田市場は私は2回目の訪問でした。前日、大田市場内にあるホテルに宿泊して、前もって朝7時前から1時間程度市場のせり状況を県東京事務所とJA宮崎経済連の職員の案内で視察しました。大田市場は東京都の整備計画に基づき青果棟と水産棟が平成元年、花き棟が平成2年に業務開始しており、青果部と花き部は、施設規模、取扱量とも我が国最大の市場となっています。市場内には多くの出荷団体等(約350社)が事務所を構えています。宮崎県産品も相当の量がここ大田市場に出荷されており(野菜22%、果実35%)、本県農業施策の戦略拠点でもあるようです。宮崎からここに出荷される8割はトラックでの搬入で、コスト削減も含め多様な輸送手段も検討課題とのことでした。
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- シャープ亀山工場は原則工場見学は断っておられるとのことで、「訪問したことは議会報告などしないでください」と念を押されましたが。写真撮影も断られホール内でただ1枚の集合写真だけ許されました。同社の環境対策は驚くほどの徹底ぶりで、亀山工場も先進的な環境取り組みを図る「スーパーグリーン作戦」を展開されており環境大臣表彰など数々の賞も受賞されています。洗浄水の100%リサイクル化や廃プラスティックの有価物化など廃棄物排出量の削減に努めており、また建物設置では世界最大となる太陽光発電システム(5210kw)を屋上に設置、日本最大級(1000kw)の燃料電池システムとコ・ジェネレーションシステムなど明確な環境ビジョンが確立しています。
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