- 岩手県葛巻町を訪問(2008年5月16日から18日)
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- 県議会森林林業活性化議員連盟の役員9名で盛岡市の北部山間に位置する、北緯40度ミルクとワインとクリーンエネルギーの町「くずまき」に3日間滞在し、町民のみなさんと交流し、また葛巻町内各地をつぶさに見て回りました。
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- 日本農業大賞など数多く日本一を受賞している「くずまき高原牧場」では、社団法人葛巻町畜産公社(理事長は町長)が運営しており、地元産カラマツを使用した宿泊用ハウス5棟、宿泊施設、ミルク乳製品製造ハウス、チーズ製造ハウス、パンハウス、焼き肉レストラン、バイオガスプラント、カラマツを使った多目的ドームなど大がかりな施設群を視察。ここでは酪農後継者育成を目的に長期宿泊研修生も受け入れており、また子供たちの修学旅行(酪農体験学習)にも力を入れているとのことでした。年間入場者30万人。
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- 木質ペレット工場(葛巻林業(株))では、広葉樹チップ製造過程で出る樹皮を(それまで焼却処分していた)、1982年から木質ペレット製造に着手。見学して驚いたのはペレット化成型機が思いの外小型だったことです。岩手県では、1985年頃から温水プールや学校、福祉施設等に大型のペレットボイラーが設置されていますが、県は家庭用のペレットストーブ設置に対して5万円の助成をしています。役場や関連施設にも設置されていました。
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- 交流関係では、初日夕方に私たちの歓迎交流会を各界のみなさんの参加で盛大におこなっていただきました。二日目には、森林組合組合長(町議会議長)・同参事との意見交換会、副知事、国会議員や小学生(緑の少年団)も参加しての町主催の「企業の森植樹祭」への参加、森林組合の「山村力発揮大賞(林野庁長官賞)受賞祝賀会パーティと思い出に残るイベントに参加させていただきました。それにしても、モーモーブラザーズに限らず葛巻町にはおもしろい、ユニークな人たちが転がっていました。
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- 自然エネルギー関係では、葛巻中学校の太陽光発電所、くずまき牧場の畜産バイオマスプラント、木質バイオマス発電所、、森林組合の炭焼き小屋(大量釜)、町内二カ所にある風力発電所などを視察できました。木質ペレットを合わせて、人口8千人の町内でほとんどのバイオマス・自然エネルギー関連施設が見学できるとは驚きです。また町では、新エネルギー等の導入に独自の補助事業を行っておられます。太陽光発電施設には最高9万円、ハイブリッド自動車5万円、木質バイオマス熱利用(薪、ペレットストーブなど)最高10万円、高効率エネルギー施設(エコキュート)5万円、風力・小水力発電など10万円など。ここまで行政の施策が徹底されているとは恐れ入りました。葛巻町役場が全国で1番の取り組みでしょう、きっと!
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- 中村さん、役場のみなさん、森林組合のみなさん、3セクのみなさん、道の駅「くずまき高原」のみなさん、町民のみなさん、本当にお世話になりました。一生思い出に残るすばらしい旅でした。どの食材も、ワインもミルクもチーズもおいしかったです。みなさんのおもてなしがうれしかったです。
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