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企業がつぶれても人間は潰れない社会実現を(2002年9月12日)

 我が国は今、長引く景気の低迷、失業者の増大、いじめ・暴力、殺人など凶悪事件の多発、政治家の不祥事による政治不信等々の閉塞した状況にあって、若者が夢を持てる活気ある日本を今後どのように築いていくのか、政治的な大きな転換期に立っていると思います。
 小泉首相の唱える「聖域なき構造改革」「例外なき規制緩和」は、アメリカ追随の市場経済万能主義により、つぎつぎと大型倒産が続き、商店街は衰退し、消費は低迷し、デフレは進行。完全失業率は最悪の数字を更新し続け、多くの職場でリストラの嵐が吹き荒れ、高校生の就職内定率も最低の状態にとどまるなど、勤労国民の雇用環境は最悪です。また、年金の切り下げ、医療費の自己負担増額など勤労国民や高齢者への負担も増しています。
 さらには、有事立法、憲法の改「正」なども目論まれています。21世紀を迎えた日本が、平和外交によりアジア諸国との友好関係を築きアジアの一員として世界の名誉ある地位を占めていくのか、それとも軍事力を背景に世界の軍事大国、経済大国として世界に君臨する道を選ぶのかが問われています。
 さらに、道路公団の民営化、高速道路の建設凍結が議論されていますが、今後とも国の責任において整備していくべきであります。鉄道の複線化、高速化、整備新幹線、どれをとっても都市部優先であります。採算性のみで計画すれば不採算地域(=地方)では高速道路も新幹線も造れなくなります。これではいつまでたっても地方は中央に追いつくことはできません。これ以上の地方切り捨ては許せません。
 私たちは、その内容ひとつひとつを検証し、問題点を明らかにして、反対すべきものはきちんと反対していく必要があると思います。
 宮崎においても、シーガイア、寿屋の倒産などに代表される厳しい経済環境にあって、雇用の場を確保し、景気の回復を図っていくことが喫緊の課題となっています。また、高齢社会の進展にともない、高齢者が暮らしやすい福祉の増進、地域高規格道路や東九州高連自動車道などの基盤整備の促進、観光・農林業の振興、環境保護、更なる教育振興、そして男女共同参画社会の実現など、様々な謀題が山積しています。
今こそ競争ではなく共生の社会を、集団ではなく個人を、中央ではなく地方を、そして地域での生活を大切にする政治を、企業がつぶれても人間は潰れない社会を共につくろうではありませんか。
 私は、厳しい情勢だからこそ「働く人や社会的に弱い人たちの側に立った政治を実現する。正義は一つ」との気概で頑張っていきたいと思います。どうぞ今後ともよろしくお願いします。


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