県議会議員 甲斐 重信
鳥飼 謙二
田中 義春
満行 潤一
- 調査目的:「韓国におけるカジノ賭博の現状と問題点」について
- 調査日時:2001年1月31日
- 視察先
大韓民国釜山広域市役所
応対者 :釜山広域市文化観光局長「林周燮」氏
視察先
(株)パラダイス釜山
応対者 :国内販促・係長「金曾榮(キムへヨン)」氏
- 調査結果
・カジノ施設の現状
- 施設数について
韓国国内には、ソウル市、仁川市、釜山市、観光特別区チェジェ島に外国人専用施設が13箇所と、韓国民にも開放されている江原道の江原ランド・スモールカジノが1ヶ所の計14ヶ所設置されているが、釜山市以外の他の施設についてはあまり知らない。外国人専用施設は、パスポートの提示が義務づけられるなど、韓国民の入場は禁止されている。しかし、外国人同伴なら許可されている。(但し、通訳のチェさんによれば、入場可能なのは喫茶スペース等のカジノ場以外のみで、カジノは韓国民にとっては外国と同じであり、それは間違いと調査後に我々に語った)
- 従業員数
304人でほとんどが地元採用者だが一部ソウル市からもいる。
- 売上高と入場者数
売上高 入場者数
1995年 316億ウォン 53000人
1998年 446億ウォン 81000人
2000年 510億ウォン 105000人
国別には、日本70%、中国、アメリカ、ロシア、東南アジアとなっている。
・カジノ合法化後の観光産業に与える影響について
- 観光客数の動向
95年以降は、年15%の割合で観光客が増加し、2000年は154万人となった。
- 税収への貢献度については国税のみであることから、当市ではわからない。ただし、10%は地方へバックされており、2000年は40億ウォン程度か。
- カジノが雇用や産業に与える効果は大きいと考えており、政府には(外国人専用)カジノの増設を要望しているが、政府の許可が下りない。
・犯罪や青少年に与える影響について
- 警備体制
特にない。各ホテルで対応している。
- 広報啓発活動
外国人専用であり、パスポートで年齢を確認するなど、青少年の入場は禁止されているので問題はないと考えている。
・ 問題点と解決策の現状
釜山市は内国人向けのカジノの開設は考えていない。理由は、犯罪の増加や家庭の崩壊、勤労意欲の減退が予想される。
−以上 釜山市観光局長−
・パラダイスホテルのカジノの現状
- ゲームの台数について
バカラ14台、トランプのブラックジャック8台、ルーレット5台、スロットマシーン等の6種類。
- ディーラーは約200人いる。
- 国別では日本が70%、中国人が20%、その他10%位ではないか。
- 客数では、平日はほとんど客はいない。金土日が多いとのこと。朝の10時頃であったがバカラを2人の客がしていた。12ないし13人のディーラーは手持ち無沙汰にしていた。
- その他
ホテルの客室は800室、市の中央部にロッテホテルが開業した。新設ホテルはカジノが許可された場合のことを考えスペースを確保している。
- 犯罪や青少年に与える影響について
・警備体制
特にない。
・広報啓発活動
外国人専用であり、パスポートで年齢を確認するなど、青少年の入場は禁止されているので問題はないと考えている。
−以上 パラダイス釜山カジノ−
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